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もっときれいな溶接を目指して
魅力は美しいビードを描いた時
株式会社 新来島どっく
あべさん造船業界においても溶接女子の進出は著しい。新来島どっく(愛媛県今治市)で活躍するあべさんも溶接に魅せられて、この世界に飛び込んだ一人だ。
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きっかけは高校時代の安全教育
父の職歴踏まえ選択肢の一つに
宮地エンジニアリング(株) 千葉工場
いとうさん、のまさん宮地エンジニアリング千葉工場(千葉県市原市)溶接班に在籍するいとうさんは入社8年目で、鋼桁の製作に携わる「溶接女子」。2023年4月に入社したばかりののまさんは、同工場技術研究所に配属された「溶接女子の卵」である。
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溶接で周囲の人に恩返し
佐賀県女子大会で優勝
佐賀県立嬉野高等学校
たけどみさん企業で実績を積んできた多くの溶接士をごぼう抜きにして、嬉野高校(佐賀県嬉野市)の当時2年生だった溶接女子が「第3回佐賀県女子溶接技術競技会(佐賀県溶接協会主催)」を制したことが大きな話題を呼んでいる。今話題の溶接女子、嬉野高校機械科のたけどみさんを取材した。
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ポリテクセンター山形を訪ねて
多様な人が通いやすいポリテクに進化
チャレンジスピリットで溶接士への扉を開くしょうじさん、よしださん、かとうさん
チャレンジスピリットで溶接士への扉を開き、溶接施工科で訓練に励む女性受講生(2月現在)である、しょうじさん、よしださん、かとうさんの3人に溶接の魅力と訓練を通しての学びや将来の目標を聞いた。
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フィギアスケーターから溶接の道へ
植村工業株式会社
いとうさん
入社当初、ロボットオペレータの業務に携わっていたが、自ら志願して溶接を行う部署へと異動した。溶接を始めてまだ1年にも満たない彼女だが、溶接への情熱は人一倍熱い。
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AKB48チーム8濵咲友菜さん2022国際ウエルディングショー出演~日本溶接協会一日会長に~
7月16日、東京ビッグサイトで開催された「2022国際ウエルディングショー」にAKB48チーム8濵咲友菜さんが出演した。
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今治の鉄工所から
村井鉄工所
母・ちえこさん、次女・しゅかさん
鉄やステンレス鋼を用いて、大型船に搭載する燃料や飲料水のタンクを製作する村井鉄工所(愛媛県今治市)で、ちえこさんは切断や溶接を担当する。穴あけや仕上げはちえこさんの母が担当し、親子で工場を営んで10年になる。父の死を受け、結果的に溶接が生業となったちえこさん。その次女、しゅかさんは、子供のころから溶接するちえこさんにあこがれ、工場を継ぐことが夢になった。
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エイチワンを訪ねて
株式会社エイチワン
にしむらさん・ふじいさん・いとうさん
人材開発の一例として、亀山製作所の溶接ラインでは、女性技能者の活躍が目覚ましい。具体的には2018年、19年、20年に女性技能者が入社し、各々が担当部署で頭角を現しているという。18年入社のにしむらさん、19年入社のいとうさん、20年入社のふじいさんを取材した。
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「溶接女子」トピックス(宮城県編①)
映画「護られなかった者たちへ」に登場、宮富士工業
聖地巡礼で多くの女性見学者
プラント設備の製造を手掛ける宮富士工業(宮城県石巻市、後藤春雄社長=宮城県溶接協会会長)は2021年10月公開の映画「護られなかった者たちへ」(松竹、瀬々敬久監督)に実名で登場した。
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溶接女子トピックス(宮城県編②)
ポリテクセンター宮城を訪ねて
溶接実習場、再建の歩み
ポリテクセンター宮城では多賀城実習場(多賀城市)が2011年3月11日、東日本大震災で2メートルを超える大津波の被害を受けて、施設機能が停止し、訓練が中断した。
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「溶接女子」トピックス(宮城県編③)
ポリテクセンター宮城を訪ねて
統合移転後、4割が女性 受講生に聞く溶接の魅力
あべさん・ちばさん・いちかわさん
鍛錬を重ねる「溶接女子」の卵である、あべさん、ちばさん、いちかわさんの3人に溶接の面白さや生まれ変わったポリテクセンター宮城の魅力を聞いた。
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初代群馬県立産業技術専門校アンバサダーに認定
群馬県立産業技術専門校アンバサダー やまぐちさん
群馬県立太田産業技術専門校(群馬県太田市)溶接クラフト科を2020年3月に修了後、同年4月から家業の矢島商事(群馬県太田市)で溶接に携わるやまぐちさんが「初代産業技術専門校アンバサダー」(※)に認定された。
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溶接の魅力を伝えたい
群馬県立高崎産業技術専門校 溶接エキスパート科 職業訓練指導員 こいけさん
溶接中は遮光面の影響で視界がアークと溶融池の付近に限られ、自分の世界に集中できるという面白さがある
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営業を志望した、笑顔が魅力の溶接女子
ニツコー熔材工業株式会社 よざさん
今年、入社2年目を迎えたよざさん、ぎこちなかった客先でのトークも慣れ、笑顔を絶やさない持ち前の明るいキャラクターは、客先からも可愛がられている。
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AKB48チーム8濵咲友菜さん「ハロトレ体験メディアツアーin滋賀」で一日訓練室長に
アイドルグループ「AKB48チーム8」の濵咲友菜さんが溶接体験とトークショーを行う「ハロトレ体験メディアツアーin滋賀」が12月15日、ポリテクセンター滋賀(滋賀県大津市)で開催された。濵さんは滋賀労働局の待鳥浩二局長から一日訓練室長に任命されました。
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女子溶接競技会、初開催
13人が技、競う
溶接女子による競技会が11月14日、佐賀県で初めて開催された。コロナ禍、さまざまなイベントや行事が中止・延期となる溶接界にあって、13人の溶接女子たちの奮闘は明るい話題となった。
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AKB48チーム8滋賀県代表の濵咲友菜さんが、最近ハマっている溶接にチャレンジ!(後編)
前編では金子マイスターもビックリの腕前をみせてくれた濵さん。後編では最終試験の様子をお送りいたします。最終試験では濵さんが愛してやまないバスケットボールにちなみ、バスケットボールケース作りに挑戦しました。
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AKB48チーム8滋賀県代表の濵咲友菜さんが、最近ハマっている溶接にチャレンジ!(前編)
「私が趣味で没頭している溶接の番組コーナーができました!」。その名も「はまちゃんの溶接道」。日本溶接協会の協力のもと、溶接の道を究めるため溶接界の達人にそのワザを学ぶ、CS番組の企画です。今回濵さんは、第1回日本溶接協会マイスター認定者で、コベルコ溶接テクノの金子和之さん(以下「金子マイスター」)の指導のもと、様々な溶接を体験しました。
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高校の実習から溶接に興味抱く溶接女子が増え、一緒に仕事を
株式会社日立製作所 まつもとさん・もりまささん
「目標はアルミニウム溶接の全国競技会出場」「女性溶接士が増え、一緒に仕事をすることが理想」――。日立製作所鉄道ビジネスユニット笠戸事業所では、2人の女性溶接士が新幹線の台枠製造に携わる。
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「パートの溶接技能者」をめざして
有限会社戸敷興業 いけださん
「パートの溶接技能者として雇っていただけるなら、ぜひお願いしたい」とは、国土交通大臣認定Rグレードファブリケーター、戸敷興業で事務を担当するいけださん。父である社長は2月末に日本溶接協会の溶接技能者評価試験SA-3F・Hを受験予定の一人娘、いけださんに対し、「即戦力になってほしい」と期待を寄せる。
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オープンキャンパスで溶接に興味 来春から家業に入り溶接士めざす
群馬県立太田産業技術専門校 すとうさん・やまぐちさん
群馬県立太田産業技術専門校 溶接クラフト科(1年制)では、今春入校した2人の女子訓練生が溶接技能者の資格取得に向け、切磋琢磨しながら着実に腕を上げている。7月に受験した日本溶接協会の溶接技能者評価試験SN-2Fの学科・実技はそろって合格した。
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学生時代に出会いいまも表現に夢中
広島県立三次高等技術専門校 まとばさん・てとりさん
広島県立三次高等技術専門校 溶接加工科では、2人の女性造形作家が週に数回、講師として訓練に立ち会う。学生時代、出席番号が隣どうしだった2人は、卒業後、大学に残る道と金属加工会社への就職の道に分かれて進んだが、美術展に共同出展するなどその後も関係は続き、2017年、そろって同校の非常勤講師を務めることになった。
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競技会優勝が縁で志望叶う
株式会社ダイヘン さのさん
「仕事に臨むうえでは困難なことがあるかもしれない。それを乗り越えてでも続けたいという意識の背景にあるのが『やりがい』だと思う」とは、ダイヘンのさのさん。高校時代、就職に当たり溶接に携わる仕事を志望していた女子高生は今、「やりがいのある仕事に就いている」と実感を込めて話す。
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阪大接合研を訪ねて
入学の動機と将来の目標
大阪大学接合科学研究所は、溶接・接合分野に関するわが国唯一の総合研究所である。接合研に所属する120人の学生のうち8人、留学生については28人のうち4人が女子学生である(2018年5月1日現在)。女子学生が接合研を志望したきっかけは?また、将来目指す進路は?6人の女子学生と、唯一の専任女性教員に話を聞いた。
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九州地区高校生溶接技術競技会に出場
熊本県立八代工業高校 いまむらさん・さいかさん・いわたさん・つちださん
2018年11月4日、長崎県高等技術専門校で行われた九州地区高校生溶接技術競技会に、4人の女子生徒が選手として出場した。
「溶接を知ってから、身の回りのあちこちにある溶接が気になるようになった。自分自身も溶接することで『ものづくり』につながっていることを実感できるのが魅力」「溶接はものづくりに欠かせない技術。練習すれば仕上がりの見栄えが明らかに変わってくるのも楽しい」 -
緊張で足がガクガク 悔しさが次への糧に
岡山県立備前緑陽高等学校 やましたさん・いけださん
岡山県立津山工業高等学校 すぎさきさん・ふくしげさん・ちゅうりきさん
今夏、岡山県で開催された中国地区第5回高校生溶接技術〈圧力容器〉競技会に唯一、女子高生のやましたさんが参加した。「最初はそんなに意識しなかったのですが、溶接ブースに入った途端、足がガクガクと震えた」と振り返る。
岡山県にはまだまだ溶接女子高生がいる。中国地区大会を県境・津山市から遠路はるばる見学してくれたのが、津山工業高校2年生の3人。 -
経験を 重ねた分だけ 成長実感
株式会社IHI なかじまさん
神奈川県溶接協会は9年間にわたり高校生溶接コンクールを実施しているが、同コンクールを経験した選手が地元の溶接事業所に就職するケースもみられるようになってきた。第7回コンクールで優勝し、県を代表して臨んだ関東甲信越高校生溶接コンクールでも優秀賞を獲得した、なかじまさんはIHI横浜工場で溶接トーチを握る。
「溶接は一つひとつ技能を身につけていく面白さがあると思った」 -
将来は 父と一緒に 溶接を
株式会社日立パワーソリューションズ のぶたさん
「溶接に関して『のぶたに任せておけば大丈夫』と言われるような仕事をしたい」とは、株式会社日立パワーソリューションズに在籍する、のぶたさん。2016年4月に入社し、火力発電プラントなどで使用する給水加熱器のタービン製造業務に携わり、溶接技能者としての第一歩を踏み出した。
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溶接女子2選手、全国で実力を示す
第63回全国溶接技術競技会表彰式
昨年10月に横浜市磯子区のIHI横浜事業所で開催された2017年度第63回全国溶接技術競技会では、史上初めて一大会に女性2選手が出場したことで話題を集めたが、審査の結果、両選手とも見事上位入賞を果たし、その実力を示した。
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自分なりの感覚をつかむ
北原ウエルテック株式会社 かわはらさん
「ものづくりが好きだったこと。溶接の仕事がとても魅力的に映った」――北原ウエルテックのかわはらさんは、溶接にたずさわるきっかけを語る。溶接歴はすでに15年に及び、現場で中核を担う女性溶接士だ。
「小さい頃からものづくりが好きだった。直感で私にもできるように感じた」。 -
第63回全国溶接技術競技会で上位入賞
マツダ株式会社 渡部 香さん
「全国競技会はいま思い出しても楽しかった。もてる力はすべて出せた」と語るのは、マツダの渡部香さん。2017年10月に神奈川県で開催した第63回全国溶接技術競技会半自動溶接の部に広島県代表として出場した。広島県府中町の本社工場を訪ね競技会出場までの道のりや溶接との出会いを聞いた。
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技能習得で得た達成感
本田技研工業株式会社 熊本製作所 わたなべさん
普通科の高校を卒業後、現在の職場へ就職し、溶接を行う部署へ配属された。同じ工場で、実の祖父が溶接に携わっていたことを知るのは、配属後のこと。溶接士の「遺伝子」が導いた不思議な縁だ。
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大変だけどやりがいはある
株式会社大島造船所 たていしさん・やまかわさん・しださん
大島造船所は、将来の人材不足を解消するためには女性の現場での活躍が不可欠と考え、1999年から毎年5人の女性技能職採用を目標に掲げ、採用活動を展開している。職場環境の改善や女性専用社宅の新設など生活環境の整備に努めた結果、2017年8月1日現在、工作部門の技能職社員897人のうち、女性は42人と約5%を占める(溶接職114人中、女性は約9%の10人)
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好きだから続けられる
株式会社日立製作所インダストリアルプロダクツビジネスユニット かなざわさん・あらいさん
宮城県内の工業高校で初めて溶接を体験した2人の女子生徒は、その後、溶接に興味を抱くようになった。あらいさんは白石工業高校2年で参加した2012年の宮城県高校生溶接技術競技大会で第2位に入賞し、関係者の注目を集めることに。かなざわさんは宮城県工業高校2年で参加した翌2013年の競技会で8番目の成績を収め、それぞれ溶接に関係する仕事を志した。
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成長する過程を実感 性別に関係なく活躍できる会社
山九株式会社(北九州市)プラント事業部/八幡支店 もりさん・えすみさん・みなみさん
工業高校で土木や工業化学を学んだ生徒が入社後2ヵ月の研修を経て、それまで縁のなかった溶接に携わる。大学、大学院と計6年間、化学を学んだ学生は1年の研修を経て、保全技術を担当する。同社プラント事業部プラント事業統括部品質保証グループに在籍する もりさん は入社に至る経緯をこう振り返る。
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長く続けられる、自身も成長できる仕事を念頭に転職を決めた
株式会社東芝エネルギーシステムソリューション社 ひらおさん・いわさきさん
きっかけは異なるものの、東芝エネルギーシステムソリューション社京浜事業所では、2人の女性溶接士が入社以来20年以上、発電所向け各種機器の製作に携わる。「背は高い方ではないし、器用でもない。女性だから丁寧とは限らない。男性と同じで女性も性格はいろいろ。溶接はその気があれば性別、性格に関係なくだれでもできる。特別な仕事ではない。
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女性に勧めたい溶接職種。溶接は「大人の工作」
藤精機株式会社 さとうさん
午前7時50分の朝礼後、8時から仕事が始まる。さとうさんが担当するのは主にクリーンエネルギー関係や医療部品などの寸法精度の厳しい精密溶接。板厚は0.8―3㍉、鋼種はほとんどがステンレス鋼という。溶接は書道の毛筆と同様に手先一つで仕上がりが変わる。すごく集中力が必要であり、うまくできたときの喜び、達成感は何物にも替え難い。
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感謝の気持ちを忘れずに完成した製品で恩返し
株式会社羽田工業所 かんのさん
2015年から開かれる「こおりやま産業博」では2年連続で半自動溶接のデモンストレーションを担当する機会を得た。ビードをひいて遮光面を上げるたびに来場者から送られた温かい拍手に「日常ではありえないこと」と感動を覚えた。溶接をしているときはいつも感謝の気持ちでいる。これまで多くの方々に指導していただいたおかげで今の自分の技量につながっている。
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「溶接の縁」感じる!溶接との出会い、指導者に感謝
日鉄住金テックスエンジ株式会社 かいさん
日鉄住金テックスエンジ機械事業本部エンジニアリング事業部大分エンジニアリングセンタープラントエンジニアリンググループで設計業務に携わるかいさんは、大分県立日出暘谷高校(現・大分県立日出総合高校)在校時に溶接を経験した。同校では電気、機械に関する技術を幅広く学ぶなか、2年生の時に溶接の部活動を担当していた教員から、第1回九州地区高校生溶接技術競技会に女子チームの一員として出場を勧められたことがきっかけで本格的に溶接を始めた。