植村工業(栃木県小山市)は、住宅用の金物製造や各種建築用鋼板加工を手がける。昨年10月に入社したいとうさん(21歳)は当初、ロボットオペレータの業務に携わっていたが、自ら志願して溶接を行う部署へと異動した。溶接を始めてまだ1年にも満たない彼女だが、溶接への情熱は人一倍熱い。
「ひたすら溶接をしているのが好き。練習を重ねることで外観がどんどん綺麗になっていくのが分かる」と語るいとうさん。現在、職場では鉄骨本体に取り付ける小物類の溶接に汗を流す。今年11月には上司の勧めもあって栃木県溶接技術競技会に参加した。初出場の競技会には緊張もしたが、いとうさんは「何事も経験が大事。これからさらに溶接の腕をあげたい」と語る。
競技会での様子
幼少から高校3年生までフィギュアスケートの選手として活躍したいとう選手。栃木県のインターハイにも出場した経験を持つ。また、現在もボランティアとして子供たちにスケートの指導を行っている。ちなみに得意な技はループ。
趣味はサーフィンやボディボード。休みの日には茨城の海岸まで足を運んで波に身を任せる。