7月16日、東京ビッグサイトで開催された「2022国際ウエルディングショー」にAKB48チーム8濵咲友菜さんが出演した。溶接の魅力を広く知ってもらうため、濵さんが日本溶接協会の一日会長となって、溶接女子会トークショーへの出演や溶接アート作品の制作を行った。また、第12回関東甲信越高校生溶接コンクール同時開催北陸高校生溶接コンクールでは、濵さんからの激励の言葉を贈るとともに、競技開始ホイッスルを担当した。

高校生コンクールでは、競技開始のホイッスルを担当

国際ウエルディングショーに先立ち、濵さんは6月下旬、㈱神戸製鋼所 藤沢事業所(神奈川県藤沢市)内のコベルコ溶接テクノ溶接研修センターを訪ね、第1回日本溶接協会溶接マイスターに認定されたコベルコ溶接テクノCS推進部の金子和之CSグループ長の手ほどきのもと、国際ウエルディングショーで展示した溶接作品を制作した。

国際ウエルディングショーに先立ち、アート作品を制作

最初に取り組んだのはバスケットボールをモチーフにした直径約30cmの鉄製の時計。金子マイスターは「前回は1.2mmのワイヤで溶接をしてもらったが、今回は板が薄いので1.0mm。細くなる分、狙いが難しくなると思う」。円の周囲を数ミリのターゲットを狙いながら、一回あたり約5cmの長さで溶接を行った。集中して溶接を重ねるとともに、作業の合間の「うまくできた。楽しい」と額の汗をぬぐいながらの濵さんの明るい声がブースに響いた。

濵さんが制作した、バスケットボールをモチーフにした直径約30cmの鉄製の時計

続いて制作したのは国際ウエルディングショー会場で来場者にプレゼントしたアート作品。10個のボルトやナットを点付溶接で形作っていき、かつて濵さんが飼っていたという、とある生き物をモチーフにした置物を合計6個作り上げた。

濵さんが制作したアート作品

7月16日午前には、日本溶接協会のブース前で、濵さんの「日本溶接協会一日会長任命式」を行った。日本溶接協会の粟飯原周二会長は「溶接の魅力や楽しさを存分に伝えてほしい」と期待を伝え、濵さんは「今回のウエルディングショーを楽しみにしていた。溶接女子が広がるきっかけとなれるよう一日頑張りたい」と応えた。  第12回関東甲信越高校生溶接コンクール同時開催北陸高校生溶接コンクールでは、第1班から第3班までの計3回、激励の言葉を贈るとともに、競技開始のホイッスルを担当した。

午後からの「もっといっぱい女子集まれ! 溶接の世界もジェンダーフリーへ」と題した溶接女子トークショーで濵さんは、現役の「溶接女子」として会場に集まった、群馬県立高崎産業技術専門校溶接エキスパート科で初の女性職業訓練指導員として活躍する小池千恵子さん、愛媛県今治市の溶接事業所・村井鉄工所で溶接に携わる村井知恵子さんと娘の珠夏さん、そしてコベルコ溶接テクノの金子マイスターとともに、パナソニック コネクト執行役員常務CMOで同社のダイバーシティ役員を兼任する山口有希子さんの進行で意見を交換した。

トークショーの冒頭、歌声を披露
トークショーの模様

トークショー後には、パナソニック コネクト株式会社ブースで濵さんによるアート作品制作の実演、じゃんけん大会が行われた。

パナソニック コネクト㈱ブースでは実演を披露
じゃんけん大会の模様