アイドルグループ「ＡＫＢ48チーム８」の濵咲友菜さんが溶接体験とトークショーを行う「ハロトレ体験メディアツアーｉｎ滋賀」が12月15日、ポリテクセンター滋賀（滋賀県大津市）で開催された。濵さんは滋賀労働局の待鳥浩二局長から一日訓練室長に任命され、ＡＲ（拡張現実）溶接技能訓練システム「Ｓｏｌｄａｍａｔｉｃ」のすみ肉溶接シミュレーションを体験。結果が採点され98点の高得点を記録し、続く溶接体験では半自動溶接機での軟鋼すみ肉溶接ののち、ポジショナを使った溶接用工具入れ作りに挑戦した。濵さんは「シミュレーションでは高得点を取ることができて嬉しかった。趣味で始めた溶接だが作品が増えていくのが楽しい。」と感想を語った。

その後のトークショーで濵さんは「溶接をしている間は無心になれ、ストレスの発散にもなる。持っている資格はアーク溶接特別教育修了証だけなので、ティグ溶接やマグ溶接の資格にも挑戦したい。火花（スパッタ）が飛び散り危険なイメージもあるが、保護具をつけ安全に気を付けていれば大丈夫。溶接技術者は男性の方が多いものの、女性にも溶接についてもっと知ってもらい、女性の溶接技術者が増えてほしい。これを機に溶接に興味を持ってくれる人が増えてくれたらうれしい」と語った。

ハロートレーニング（ハロトレ）は厚生労働省が実施する求職者・離職者向けの職業訓練で、テキスト代や作業服代などを除き無料で受講できる。技術支援以外にも就職支援も受けられ、技能・知識の習得と早期再就職の支援が目的。厚生労働省は２０１８年からＡＫＢ48チーム８をハロトレのアンバサダーに任命し、周知・広報活動を行っている。