小池酸素工業が展示会やイベントで企画するバーチャル溶接トレーニングシステム(リンカーンエレクトリック製)のデモンストレーションでは、新入社員がサポート役を務めている。
グローバル販売部オペレーショングループのあさかさんと溶材商品部のきのしたさんは、今春入社以来、4月は2018国際ウエルディングショー、6月には関東甲信越地区の工業高校教員が集う研究会の席上、シミュレーション環境下でのVR(バーチャルリアリティ、仮想現実)溶接体験をサポートした。
同社では2018年度から、新入社員教育にバーチャル溶接トレーニングを採用した。
「初心者でもゲーム感覚で体験できる印象。現実のように感じられる環境で練習を重ねるうちに点数が上がって楽しくなる」(あさかさん)
「国際ウエルディングショーの後、社員研修で実際に溶接を体験した際、講師からは例年よりのみ込みが早いと褒められた」(きのしたさん)
現在、あさかさんは中国向けの貿易実務、きのしたさんは自動溶接遮光面の販売を担当する。学生時代、あさかさんは中国語、きのしたさんは情報コミュニケーションを専攻していた。
「子供のころから図画工作が好きだった。その延長線上で、ものづくりに関わる企業を中心に就職活動を行うなかで、学校に求人のあった当社に応募した」(あさかさん)
「学生時代、ボランティアを経験してから、人の役に立つことがしたいと思うようになった。また、永く使用される製品を製造・販売する長寿企業を志望するなかで、今年100周年を迎える当社は機械やガスを通じ船や橋、建物など広く社会に貢献できると考えた」(きのしたさん)
それぞれ社員研修で溶接を初めて体験した際、あさかさんは「VRと比較してトーチが重いと感じた。半自動ですみ肉のビードがきれいに仕上がったときは、ものづくり好きとしてうれしかった」、きのしたさんは「溶接材料は金属と接していると思い込んでいたので初めは驚いた。電流・電圧やガス、溶接法などによって仕上がりが変わることが面白いと感じた」
子供のころから図画工作が好きだったあさかさんは、今も友人の記念日にはメッセージカードに絵をかいて贈る。小学生から一輪車の競技に打ち込んだきのしたさんは、高校に入ると地元の子供相手に演技指導する機会があり、大学からは旅行が趣味という。
今後について、あさかさんは「中国向けの貿易業務に関して、よりスムーズにサポートを続けたい」、きのしたさんは「『遮光面といえば小池』と言われるよう、シェアアップに努めたい」と抱負を語る。
絵を書くことを趣味としており、友人の誕生日にメッセージカードを書いて渡しております。卒業旅行で行ったパリのオペラ座で、たくさんの彫刻や、華美な装飾を施した建物を見学し、趣味で書いている絵の参考にしています。(あさかさん)
旅行をするのが趣味で、長い休みがあると色々な所に旅行に出かけ視野を広げております。広大な砂漠に圧倒されました。朝日や夕日を見て神秘的な思いになりました。(きのしたさん)
アールデコ調の美しい外観と市内を一望できる展望に感動しました。(きのしたさん)